谷中 安規 (1897年1月18日 - 1946年9月9日)
奈良県桜井市の生まれ。
昭和時代前期の日本の版画家・挿絵画家。通称〈アンキ〉とも言われる。
挿絵画家としては幻想的で、南洋を思わせるエキゾティックなモチーフや都会の情景を影絵のようにとらえた作品が特色。
カンラン舎から色々資料を貰った。この時代に不思議な作家がいた事に驚く。明治に輸入された洋画が時代と共に受け継がれていることに感銘。
藤牧 義夫(1911年−1935年失踪)
群馬県館林市出身。
小学校時代から美術が得意で周囲を驚かせた。上京後商業図案などを学ぶかたわら、ドイツ表現主義の影響を受けつつ独自の版画様式を確立。
24歳の時東京で失踪。
厳しい線のドローイング。隅田川を一枚の巻物にして線で描いた幻の作品がある。素晴らしい作品を残し忽然と消える。一説には隅田川に落とされたとも。
青山 美野子 (1952年−)
青山美野子の作品は、油彩、水彩は透徹した美しい色彩と空間の豊かさに特徴があり、懐かしさ、瑞々しさが溢れている。
とくに、現代画廊の画廊主故洲之内徹に美しい薄塗り、透明なマチエールを絶賛され、現代画廊で青山美野子展が開催された。洲之内コレクションは2点の青山美野子作品を含み宮城県立美術館に収蔵されている。
その後の作家の足跡は分からなかったが、最近京都に在住して
伽云という名前で活躍している事を知る。現在は水墨画に挑戦しているとのこと。
瑛九 (1911年4月28日 - 1960年3月10日)
宮崎県宮崎市に生まれ。
瑛九のフォトグラムはマン・レイらのそれとは異なり、デッサンに基づいた型紙を使うことなどから、フォト・デッサンと称された。また、フォトモンタージュも得意とした。
1937年の第1 回自由美術家協会展には、フォト・デッサンではなくコラージュ作品群《レアル》を出品した。フォト・デッサンの表現ではなく技法の珍しさやヨーロッパ前衛美術ばかりが批評の対象になったことへの不満からだといわれる。
第二次世界大戦後は、絵画や版画(銅版画、リトグラフ)の制作に力を入れた。
先人達の努力が拝見できて嬉しい。今見ても新鮮な感じがする。