成瀬 麻紀子(1976年−)
大阪出身。現在長野で制作。
「私にとって絵をかくよろこびは、なによりも色の楽しさです。
色をぬるよろこび、色をみるよろこびです。
そしてこの色とかたちをつかって、自分の内面も表現できることの、うれしさです。
この表現は、とても素直な表現です。」
(クレパスのなかの夢「宇宙につながっているように」より)
成瀬麻記子の絵はその純粋さにうたれます。遠くの世界を見ているような不思議な感覚になります。どうしたらこんな絵が描けるんだろうという気になります。でも自分の中にもこんな世界が一部あるような気もしてきます。
宮田 佳代子(1976年−) 奥側の壁2点の作品
東京出身。
クラフト工房La Manoに所属。
家族旅行で訪れたヨーロッパの街並を描くことが好きで、ゆっくりマイペースにずっと描き続けている。世界遺産など歴史的な文化のある街並が好き。写真を見て描き始めるが、次第にイメージの世界に入り込み、色彩は独自の色合いになっていく。施設では、時々刺繍の作業も行なっている。
不思議な国のお城のような絵が宮田佳代子の心のなかに浮かぶにのでしょうか?
Oswald Tschirtner(1920年−2007年)
オーストリア出身。
カトリック系聖職者お叔父と敬虔な叔母によって育てられる。聖職者になることを望んでいた物静かな青年の人生は戦争によって破綻する。戦争により精神障害の徴候を示し、1946年に入院。1954年グギングに再入院。担当医師から絵を描くように言われると嫌とは言えず、極度に簡素化された人物像は、人間の根源的な孤独と不安をはらんでいる。
数少ない線でチルトナーの世界は成り立っているようです。線だけで出来上がった天国への梯子。小さい丸で描かれた雪。少ない表現で確としたした世界が出来上がっています。
稲田 萌子(1985年−) 右側5点の作品
東京出身。
クラフト工房La Manoに所属。
点描、ドローイング、貼り絵、刺繍など様々な手法で作品を創る。童謡などの音楽が好きで、歌を口ずさみながら、ゆったりとしたリズムで制作をしいてる。
色の魔術師。毛糸で作品を創るという発想が素晴らしい。
枝松 直子(1974年−) 左側の壁の2点の作品
東京出身。
クラフト工房La Manoに所属している。
毎日、自宅で詩を書き、スタッフに見せて感想を聞くのを楽しみにしている。キラキラしたものが好きで、ファンタジーの世界で遊ぶように詩を書く。普段は、織りや刺繍の作業を行、ときどき詩のイメージを水彩画で表現する。
染め絵の力強い作品。